「狼と香辛料 6巻」を読み終わった。

狼と香辛料 6巻」を読み終わった。

盛大にネタバレ。

 

 

 

 

 

 

 



ここまでくると、ホロとロレンスのいちゃつきが堂に入っていて、喧嘩してもいずれ仲直りするだろう、という感じ。ロレンスはそれをわかっていても、やっぱりホロに一発やりこめられる。

で、6巻で初めて、巻をまたいで登場しそうな新キャラクターが現れる。素直で聡明な少年、コル。
教会法学を学び、教会の権力機構に入り込んで、故郷の村を救うのが夢と語る。学費を稼ぐために商売に手を出し、詐欺に引っかかって財産を巻き上げられ、借金まで作ってしまった。コルは仕方なく、夜逃げ同然で町を出て、食うや食わずの流浪の旅をしていた。ひょんなことで、ロレンスたちと関わりを持ち、同じ船に乗って旅をすることに。
ロレンスと、ロレンスたちが乗り込んだ船の主ラグーサは、素直で真面目なこの少年を弟子にできないかとアプローチするが、少年の意志は固く、諦める。
ただ、流浪の旅をしていたコルに、行くべき目的地はなく、路銀を稼ぐアテもないわけで…


そして、この巻では「旅の目的」があいまいになっている。ホロの故郷ヨイツへ向かう旅だったが、いよいよ近づいてきて、真っ直ぐ行けばいくらもかからず到着することが分かっている。しかし、ホロもロレンスも、お互いにすっかりなじんで、簡単に旅を終えたくない。そこで、この巻では、無理矢理目的を作って寄り道している。旅に張りを持たせるための、寄り道の口実作りはこの巻における大きなテーマになっている。

こんなところか。
あらすじ。

次の7巻は短編集だった。まだ途中までしか読んでない。

素直なコルが、船の上の面々からあたたかい視線を受けて可愛がられている感じがいい。「利発だが真面目すぎて騙されやすい」描写がたっぷりと盛り込まれている。